Yahoo!知恵袋に以下のような質問が投稿されていました。
質問者はギリギリ健常者に当てはまり、能力や才能、お金など、何もない自分に絶望しているようです。
ギリ健の人は、生きづらい状況に置かれているにも関わらず、十分な支援がないため、心やお金の問題に悩むことが多いのが現状です。
この記事では、ギリ健の人が絶望を感じる状況を整理し、どうすれば辛い状況を乗り越えることができるのかについて解説していきます。
もし、あなたが絶望や孤独を感じているなら、少しでも楽になるために、ぜひ最後まで読んでみてください。
参考記事：ギリ健とは？境界知能と発達障害グレーゾーンに含まれる人々の特徴と社会的課題
ギリ健が感じる絶望感と精神面のケア
なぜギリ健は「1番辛い」と感じ、精神的に追い詰められるのか？
ギリ健の人が「1番辛い」と感じる理由は、周りから健常者として期待されながら、その期待に応えることが難しいからです。
見た目では普通に見られていても、実際にはたくさんの困難を抱えているため、そのギャップに苦しんでいます。
職場や学校、家などで「自分には無理かもしれない」と感じても、それを周囲から認められないとき、自己嫌悪や無力感が生まれます。
特に、失敗が続くと「自分には価値がない」と思い込んでしまい、心がどんどん沈んでいってしまいます。
これがギリ健の人にとって「1番辛い」と感じる瞬間であり、絶望感がさらに強まる原因です。
絶望感から抜け出し、精神面を守るためにどうすればいいの？
ギリ健の人が絶望感から抜け出すためには、まず無理に「健常者」として頑張ろうとするのをやめ、自分の限界を受け入れることが大切です。
無理をして周りの期待に応えようとせず、自分に合ったペースで行動してみましょう。
また、自分の気持ちや苦しいと感じるところを正直に周りに伝えることで、人間関係も少しずつ良くなることがあります。
同じような悩みを持つ人と話をすることも、孤独感をやわらげる助けになります。
また、カウンセリングやセラピーを受けることで、自分の気持ちを整理し、心の健康を守るための方法を学ぶことも大切です。
心の健康を守るためには、ストレスを感じた時にリラックスする時間を作ったり、趣味を楽しむことも大切です。
例えば、絵を描いたり、音楽を聴いたりすることで気持ちを落ち着かせることができます。
ギリ健として働くことの難しさ：職場で感じる絶望と対策
仕事において1番辛いことは？
ギリ健の人にとって、職場での評価や人間関係に関することは、大きなストレスの原因です。
周りの同僚と同じような成果を求められますが、実際にはそれに応えるのが難しいことが多いのです。
たとえば、仕事が難しかったり、作業のスピードが速すぎると、ギリ健の人は対応するのに苦労します。
その結果、周りからの評価が下がり、自己評価もどんどん低くなってしまうという悪循環に陥ります。
昇進の話が出ても、責任が増えることに対する不安や、「自分にはその能力がない」と感じてしまい、昇進を断ることもあります。
ギリ健の人は、仕事の中で「自分には無理だ」と感じることが多く、同僚や上司からの評価に悩むことが多いです。
これが、ギリ健の人にとって「1番辛い」ことであり、職場での絶望感を強くする原因です。
さらに、職場の人間関係が複雑になると、ギリ健の人はそのやり取りや雑談、社交的なことに疲れてしまうこともあります。
特に、仕事以外の付き合い（飲み会やイベントなど）が苦痛になり、職場で孤立する原因になることもあります。
職場での絶望をどうすれば軽減できるのか？
職場での絶望感を減らすためには、ギリ健の人に合った働き方を見つけることがとても大切です。
まず、無理に同僚や上司の期待に応えようとせず、自分のペースで仕事を進めることを心がけましょう。
たとえば、やるべきことの優先順位をはっきりさせるタスク管理や、必要に応じて上司に助けを求めることが役に立ちます。
また、仕事で困っていることをオープンに話すことも大切です。
上司や同僚に、自分が苦手なことや難しいと感じていることを正直に伝えることで、周りからのサポートを得やすくなります。
最近では、いろいろな働き方を受け入れる会社が増えていて、ギリ健の人がリモートワークやフレックスタイムといったフレキシブルな働き方ができる職場もあります。
一番重要なのは、自分に合った職場を選ぶことです。
特に、競争が少なく、それぞれのペースを尊重してくれる環境や、メンタルサポートが充実している会社を探すことが理想的です。
仕事を選ぶときは、その会社の文化や働き方を調べて、自分に合った職場を見つけることが、絶望感を軽減する鍵になります。
ギリ健に向いている仕事などの詳細は、以下の記事にまとめてあるので参考にしてみてください。
参考記事：ギリ健に向いている仕事は？安定して働ける職種や仕事ハックまで徹底解説
絶望を感じるギリ健が支援を得るために
なぜギリ健は福祉サービスを受けられないのか？
ギリ健の人が福祉サービスを受けられない理由の一つは、障害者手帳をもらえる基準に達していないからです。
多くの支援制度では、障害の程度が一定のレベルを超えていることが条件になっているため、ギリ健の人のように「軽い」とみなされる場合、支援の対象外になってしまいます。
そのため、生活や仕事で困っていても、必要な支援を受けられないという状況が生まれています。
また、ギリ健の人は、自分が助けを必要としていることに気づいていても、どんな支援が利用できるのかを知らないことが多いです。
特に、精神面や発達障害に関する支援制度があるにもかかわらず、その情報が十分に広まっていないため、支援を受けられる機会を逃してしまうことがあります。
さらに、社会の偏見や「自分には支援を求める資格がないかもしれない」という気持ちがあり、助けを求めることが難しいと感じることもあります。
支援を得るためにはどうすればいいのか？
ギリ健の人が福祉サービスを受けられなくても、利用できる支援はまだあります。
①NPO（非営利団体）や地域のサポートグループを活用する
NPO（非営利団体）や地域のサポートグループは、ギリ健の人や軽い発達障害を持つ人に対して、仕事を見つける手伝いやカウンセリングを行っています。
これにより、生活を少しでも良くするための具体的なアドバイスを得たり、必要な情報を集めることができます。
また、同じ悩みを持つ人たちとつながることで、孤独感も和らげることができます。
②医師やカウンセラーに相談する
医師やカウンセラーに相談することもひとつの手段です。
医療者はギリ健の状況を理解し、必要であれば軽い発達障害やメンタルの問題を診断することができます。
これにより、条件が合えば公的な支援や福祉サービスを受けられる可能性もあります。
③オンラインでのサービスで相談する
最近ではオンラインで精神面や生活のサポートを受けることも増えています。
こうしたオンラインのサービスは、地域や時間に関係なく利用できるため、ギリ健の人にとっても使いやすいでしょう。
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オンラインカウンセリングや自己改善のプログラム、サポートグループに参加することで、孤立から抜け出し、必要な支援を受けられるようになります。
④企業のサポート制度を利用する
企業の福利厚生（従業員向けのサポート制度）やメンタルヘルスケア制度を利用するのも良い方法です。
会社によっては、カウンセリングやストレス解消のための研修を提供している場合があります。
これらを活用することで、仕事でのストレスや絶望感を軽減し、心の健康を保つことができます。
ギリ健の人におすすめの書籍
こちらの書籍は、境界知能の当事者である筆者が、試行錯誤の末に導き出した「疲れない生き方」について紹介しています。
ギリ健の人たちからは、「読みやすい」「前向きな気持ちになれた」といったレビューが多く寄せられています。
筆者のなんばさんは、他にも「境界知能と生きる: IQ84の私が見つけた疲れない生き方 」という書籍も出版されていて、こちらはKindleでのみ読むことができます。
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