「月曜から夜ふかし」には、いわゆる「ギリ健」と呼ばれる境界知能や発達障害グレーゾーンが疑われる方々が登場することがあります。
この記事では、番組でおなじみの郡司さん、桐谷さん、盛岡ゼブラの斎藤さんなど、個性豊かなキャラクターたちがギリ健に該当するのか詳しく分析していきます。
また、番組の倫理的な課題についても考察してみたいと思います。
月曜から夜ふかしが見せるお笑いのあり方は、はたして正しいのか見ていきましょう。
月曜から夜ふかしに出演した人々は「ギリ健」に該当する？
月曜から夜ふかしは、個性豊かな一般人を取り上げることで知られています。
その出演者たちは、視聴者から「ギリ健ではないか」と言われることがよくあります。
ここでは、「ギリ健」の定義と出演者たちが本当にギリ健に該当するのか分析していきます。
ギリ健の定義
「ギリ健」とは、境界知能や発達障害グレーゾーンに位置する人々を指す言葉です。
日常生活はこなせるものの、社会的なルールや暗黙の了解を理解することに難しさを感じることがあります。
例えば、会話の文脈を読み取る能力や「空気を読む」といったスキルが苦手といったことが挙げられます。
ギリ健はネットスラングとして広まりましたが、使用する際には差別的なニュアンスを含むため、注意が必要です。
ギリ健の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事：ギリ健とは？境界知能と発達障害グレーゾーンに含まれる人々の特徴と社会的課題
ギリ健と月曜から夜ふかし出演者の特徴
ギリ健の定義を踏まえ、番組の主要な出演者がギリ健に該当するのかを考察してみました。
郡司さん
郡司さんは、スキップや卓球などの運動が苦手であることが番組で大きく取り上げられました。
彼女の動きがユニークであることは明らかですが、これが運動神経の問題なのか、それとも発達性協調運動障害（DCD）などに由来するものなのかについては、意見が分かれています。
発達性協調運動障害の特徴には以下のものがあります：
- 運動の計画や実行に困難を感じる
- 手先が不器用
- 他者と同じペースで身体動作を行うのが難しい
郡司さんの場合、これらに該当する可能性がありますが、診断がなされていないため、憶測でしかありません。
ただ、ギリ健には身体的障害は含まれないため、郡司さんはギリ健ではないと言えるでしょう。
桐谷さん
桐谷さんは、株主優待券で生活するという独特な生活スタイルで有名です。
物を溜め込みやすかったり、計画性なく衝動的に行動したりする様子は、発達障害の特徴とも重なる部分があります。
桐谷さんの「いつも慌ただしい」や「整理整頓が苦手」といった部分に面白さを感じる視聴者も多い一方で、「本当に助けが必要なのでは」という心配の声も上がっています。
しかし、これらの行動が障害によるものなのか、それとも性格や生活習慣の一部なのかは明確ではありません。
そのため、桐谷さんの特徴がギリ健に該当するかどうかについては、現時点では判断できないところです。
盛岡ゼブラを応援する斎藤さん
斎藤さんのサッカーへの熱意は、番組の中でも際立っています。
地元チーム・盛岡ゼブラへの一途な愛が視聴者の心をつかんでいますね。
しかし、彼の「一貫したこだわり」や「特定の話題以外に関心を示さない」といった特徴は、ASD（自閉スペクトラム症）やADHD（注意欠如・多動症）の傾向としても見ることができます。
具体的には、
- 応援以外の話題には関心を示さない
- 会話が一方的になりやすい
こうした特徴が、番組では「ユニークな個性」として扱われていますが、一部の視聴者からは「笑い物にするのはどうなのか」という批判的な意見も出ています。
彼の行動が障害によるものなのか、性格的なものなのかは明確ではありませんが、ギリ健との関連性についても否定はできません。
ギリ健をネタにすることの影響と課題
月曜から夜ふかしの出演者がギリ健なのか、障害を持つ方なのかは断言することができませんでした。
こういったテーマを扱う番組には、いい影響もあれば課題あります。
いい影響としては、視聴者が「いろんな人の個性があるんだなあ」と、多様性について考えるきっかけになること。
自分とは違う価値観や生活を知ることで、「こういう世界もあるんだ」と新しい視点を持つことができます。
これって、社会にとってはすごくプラスになりますよね。
ただし、課題もあります。
例えば、出演者の尊厳を守るためにしっかり配慮したり、視聴者に伝わるメッセージが適切かどうかを気にする必要があるんです。
「笑い」って楽しいけれど、その中に問題が隠れていることもありますよね。
制作側がそういう部分をきちんと意識して、バランスよく表現していくことが、これからの大事なポイントになりそうです。